
或る5月の日ヴェネチアからニースへと向かう列車の車窓に僕は居た。
その日は天気がとても良く、美しい青い海を見つめていたら列車は小さな駅へ停車したのだ。
気が付いた時は僕はホームからさっきまで乗っていた列車を見送っていた。
そこは、未だ季節の始まる前の避暑地で本当に静かな町だった。
人通りの無い静かな通りで僕はレストランの上階に有る小さな部屋に一夜の宿を頼む事にした。
今、思い返すとこの町で何をしたのか、何を食べたのか?只、海の美しさはが僕を列車から降ろしてしまったのだ。
写真家・佐藤勝治の気まぐれなフォトエッセイ。
テーマも場所も時間も一貫性無く掲載。
Katsuji Sato's photographs and essays.
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