
私の仕事場の在るエリアは東京の中でも美味しいベーカリーが多いことで知られている。
その中で僕は二軒のベーカリーをとても評価しているのだが(独断で言わせて頂ければ特定の種類のパンで日本一だと思う)その2店は、コツコツと頑固な主人が自分で作れるだけのパンを必死に作っているので、雑誌等に良く取り上げられているがデパートの地下に出店したり他店に卸したりは出来る状況ではない。(この2店は朝6時半には開店している、毎朝3時半には作業を始めている)
もし、このベーカリーが上場企業なら、企業の業績を向上させ株主に配当還元したり株の売却利益をもたらす様に、大手の食品メーカーや商社と提携して、全国のデパートに売り場を設けたり、卸したりすべきであって、このような経営状況は容認できないと社長が首になったり、企業価値の割には業績的な事もあり株価が低いと買収されたりするかもしれない。
その結果この美味しいパンはこの世から消えていくか、特別に高価なものになってやはり私達の食卓から無くなるのだ。
かの有名なファンドマネージャーの「儲けちゃ悪いですか!儲けるって悪いことですか?」と言う言葉から思うことは、優秀な頭脳と官僚としての華やかなキャリアを持つ彼にしてこの程度の良識であるのかと言う驚きばかりである。儲けるために儲ける事は悪いのである、間違いなく!法律はルールであり良識とは関係ない、法を犯さないからと言って社会に悪影響を及ぼす行為は糾弾され裁かれるべきなのだ。
僕は彼の様な人々を資本主義原理主義者と言っているが、原理主義者とは本当に始末の悪い人種だ。
一側面からしか世界を見ないばかりか、自分の事を疑ることを知らない。
彼らの7つの大罪が少しでもおさまり、全ての活動が広く世界や未来の為に向かうことを祈る。
そして、頑固親父が思う存分頑固にパンを焼き続ける事が出来ることも。
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