2008年11月3日月曜日

Home,Tokyo


自分たちのスタジオが竣工して2年以上経った。けれども建物や空間が概ね出来上がったと思える様になったのは、ほんのつい最近の事だ。
建物や家等は真新しい時は全く景観にも、住んだり利用したりする人々にも馴染んでおらず、どんな立派な豪邸もモダンな建築も未完成故の落ち着きの無さを感じずにはいられない。
少しずつ汚れヤレながらも手入れを重ねて、植物等が生い茂り一つの景観や情景となって行くのは何十年もの時間が必要なのだ。
日本に限らず築20〜30年位の建物ばかりの情景は中途半端で見ていられない。
この写真の家は築80年だそうだ。美しく植物に包まれ、その植物達が代わる代わる花を咲かせている。
美しく完成された情景であるが、木造の建物は柱が傾き構造が歪み魅力有る雰囲気とは裏腹に機能を全う出来なくなっている。壊れる前が一番調子が良いと言うがこの家は本当にこの夏の或る雨上がりに轟音を立てて崩れ瓦礫となってしまった。
後で聞いた話では近隣では危険な問題住宅として心配の種だったそうである。
無責任に花に包まれた家の佇まいを楽しんでいたのは僕だけだったかも知れない。

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